最近、大地震の発生関連ニュースがTVなどで目につきます。
本日、わたくしたちは、小学生はもちろん、3才から保育園・幼稚園に通う子どもたちでも「自分でできる安全確保」のための「その時どうする」基本的な動きの絵本を本屋さんに表すことができました。
この動きの背後には、私たちが阪神淡路大地震の後、文部省GP研究調査で行った次のような調査の結果があります(図参照)。
<8秒を生きろ>
「阪神淡路大震災下の子どもたち(小学校3~5年生)に「その時何が起こったか」を聴きました(2005年、文部省科学研究費GP研究)。
分かったことは、ともかく「8秒を生きろ」と言うことでした。
子どもたちには、先ず3~5秒続くガタガタが襲いました。そしてすぐに大きなガタガタ、ガタタタタが2~3秒起こり(まだこの時までは、少しだけど動こうと思えば動けた)、そしてゴゴゴゴ、ドーン、ドン、ドンが頭に落ちてきて(爆発。もうこうなったら動けませんでした)、死ぬという考えも湧かないほどの3~5分が過ぎました。こうした時間が過ぎた後は、全く音のしないシーンが長く長く続きました(小学校5年T.Yくん)。同じような体験がその後の多くの資料で語られています。
私したちが注目するのは、大地震が爆発するゴゴゴゴ、ドーン、ガーンの前の3~5秒+2~3秒、最も長く見積もって8秒の間に「ともかく生きる」ための動きを取ろうと言うことです。
8秒、とても短い時間です。でもその後の幼稚園や小学校の子ども指導を通して「8秒あれば十分どうにかできる」ということがしっかり確認できました。」
(文責 清永奈穂 林成子 安蒜まどか 木下史江 2023/04/13)