現在世の中の動きは、フイリピンで収監されている特殊詐欺グループメンバーを指示役「ルフィ」として、広域強盗事件の最終指示役として扱おう、という視線で事件解明に動いているように見えるが果たしてそうか?
ここはもう一つ「事件の目に見える広がり」だけでなく「目に見えぬ深さ」という視点から考えを冷徹に整理し検討してみる必要があるのでは無いか。
たとえばこの事件の真のバックボーンは、「目に見える部分はどう隠そうとやがて目に見えるようになる(可視化される)」と考え動いているのではないか。そうであるならば、その「やがて見えるようになる部分を、隠すこと(フイリピンの刑務所内に置くこと)で神秘性を高め、それらしく闇に蠢く本物らしく見せよう」という意図が動いているのではないか。そう思わせるだけの巧緻性をこの広域連続強盗事件の組み立てにうかがうことができる。