本事案は、たまたまの事故をよそおった「事件」の可能性が高い。

ごく最近の報道ニュースの中で江戸川岸辺に姿を消した少女・朝芽さんの家族は、次のような三つの疑問をあげている(「テレ朝ニュース」10月3日/ 17:31)。

家族が“不自然”だと疑問は以下の三つ。

 1つ目が「見つかった状態」。

靴下の脱ぎ方について、今回“伸ばした状態”でしたが、普段、“丸まった状態”で脱ぐということ。 家族によりますと、朝芽さんが“伸ばした状態”で脱ぐのをこれまで見たことがないということから不自然だと感じたということ。

 2つ目は「見つかった場所」。

すぐ脇に「側溝」があり、雑草が生い茂っています。 家族は「肌に刺さるような、背丈と同じくらいの草に入っていくことを嫌うと思う」ということから、疑問に感じるということ。

 3つ目は「見つかった時間」。

靴と靴下が発見されたのは朝芽さんがいなくなった翌日の先月24日午前10時ごろ。 ところが、この日の午前4時ごろに同じ場所に行ったが、その時に靴と靴下はなかったので“誰かが置いたのではないか”と感じている。

 以上の家族のコメントは、本稿が述べて来たと同じ事件性を隠すための「偽装工作」ではないかという思いを強める。

もし、朝芽さんの不明事件がそうであるならば「誰」がそのような企みを進めたか。 この稿に先立つ9月27日の「松戸市で発生した小1女児行方不明事故/事件の現場に立って(2)」で述べた次のような人物像がイメージできる。

少女にそれほどのことをさせることができるほどの「親密あるいは普段から顔見知り」の「近づきやすい」人間でないか、あるいは車で少女に接近し、強制的に車内に連れ込み運んだ者、従って周辺の道路網の情報に長け、車の免許を取ることができるほどの知恵と偽装工作を操れるほどの狡知性を備えた「(普段からこの周辺を車で走り回っている)近づきやすい、 あるいは逃げる能力」に長けた者ではないか。

さらに朝芽さんがキックボードで走り回っていたとき、運転していたしていた自動車がたまたま朝芽さんと「ぶつかるかして死に至る」など重大事故を起こし、それを隠そうとした者。あるいは朝芽さんに気軽に声かけをし不審者視されない「魅力」を持った者(ある意味一見どこにでもいる平凡な者)、最期に少女を性的好みの対象とする小児性愛者(ペドフエリア)の可能性もあげられよう。

以上の他にもさまざまな人物像があげられる。

「誰か」の居住地に関しては、警察等は朝芽さんの自宅エリアを中心に情報を求めているが、過去の事件事例を見ると、江戸川をわたった向こう側に居住している可能性があることを忘れては成るまい。「川」は川岸の両側の地域住民の感情や行政施策等色んな意味で遮断するが、人や車の通行に関しては「狭くて近い」存在である。

ともかく朝芽さん本人のみならず、家族や地域住民の安全安心な生活復活のために、一日も早い問題解決が望まれる。

(このような記述をしたちょうどその時、朝芽さんではないかと思われる痛いが江戸川のかなりの下流で発見されたとの情報が入ってきた)

(文責 清永奈穂 木下史江   2022/10/04)