omopiwokoete

以前から述べてきたことですが、私たちのアイデアを無断で使い、自分を宣伝するあるいは利益を得ようとする方々が極く少数ですがいます。こうした問題は私たちだけでなく自分の頭で何かを創造しようという多くの方々の共通の悩みです。私どもの若い研究員は涙ぐんでいます。

一つのデータ、1枚の表や図、一つの「言葉(フレーズ)」を創りだすため、どんなに多くの時間とお金、それよりも苦悶の時を費やしていることかお分かりいただけるではないかと思います。今でも作り出した後の私は、寝られなくなった苦しさをごまかすため、深い後悔を後に伴うお酒に走ってしまうこともたびたびです。確実に体と心を痛めます。本当に苦しい。

自分のアイデアと異なる文章やキーフレーズを使う多くの良心的な方々は、必ず「出典を書く」あるいは「その人の名前」を書いて、引用元を明示します。講演・文章だけでなく放送大学等でも厳しいチェックをいたします(最近はどうか分かりませんが私が講義のテキストを作っていたときは)。
大学や大学院での勉強は、そうした基本的作法の取り扱い方を学ぶことでもあるのです。

最近様ざまな方々(市民・ボランティア・自治体・警察関係・大学関係者等)から私どもの「やり方や研究結果」と極めて類似しているものを使って〇〇さんが講習や講演・研修をやっているがあれとどう違うのか」という問い合わせがたびたびよせられています。
本当に困ります。

その方はフレーズ(言葉の言い回し)に関しては、非常に巧みに言い換え窃取しています。
思ったことはまたか、という悲しい思いでした。前にも同様なことが続き、「やめてもらいたい」旨の文章を再三掲示しておりました。

現在ある学会に提訴もしております。マスコミの方々もこれは表面化した方が今後の学問の世界の発展のためにも良いのではないか、いつでも助力します、といってくれています。

私もそうせざるをえないかな、と思っております。

覚えのある方はやめてください。少なくとも今後、出典あるいは著者名は書いてください。勿論私どもがそうした行いをしていた場合は厳しくご指摘ください。
欧米では、当然のことです。お互いに知的財産を守りあいましょう。でなければ知的財産の開発は進んでゆきません(公表渋り現象)。学問の進歩を阻害する行いです。

今後多くの学問の世界で不正な振る舞いをなくすため、皆さん一緒に不正を許さぬよう努力してゆきましょう。不正を繰り返すものを許さないこと。
(文責 清永賢二       2019・09・17)