子どもの安全教育が文部か文部科学省(文科省)の学校教育の基本指針として、2022年前後から国語・算数等の必須科目と並んで、幼稚園から高校まで「園や学校では必ず安全教育を行わなければならなく」なりました。

 この2022年以降でも子どもを取り巻き様々な危機が子どもを襲い、危機に強い子どもの教育を早急に推し進める必要を迫っています。

 こうした状況を背景に様々な標語や指導方法が生み出され行われています。しかし「安全教育」です。それも「子どもの安全教育」です。個人の思い付きや経験、習慣などで進めることは許されません。

 しかし取り組みは、必ずしも現実にはそうした運びにはなっていません。多くの標語や指導方針が生み出されましたが、その多くは個人的あるいは組織的な思い込み、さらに悪く言えば「(表面的な)知恵の盗用あるいは言葉の転用」によるものです。

 これからさらに子どもたちに「危機を乗り越える基本的力=安全基礎体力」を培うため、「安全教育が教育」として備えねばならない基礎的条件について考えてみましょう。(文責・清永奈穂・清永賢二   2024年10月16日)