「市民が日々遭遇する可能性の高い危機の実態把握とその最適な問題解決策」を確かなものとするための調査・研究そしてそれに基づく様々な提案をおこなう研究所です。

八潮市「子ども応援団・結」の活動

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八潮市で活動している、「子ども応援団・結」の活動について、団体の安蒜まどかさんから活動内容のご報告をしていただきました。

結の木下史江さん、安蒜まどかさんは「一般社団法人安心安全教育協会」(当所特別顧問清永賢二が代表理事)が主催する「体験型安全教育指導士養成講座」を受講され、体験型安全教育指導士の資格を持っています。

その資格を生かし、「八潮の子ども達のために」と、安全教室を様々な場所で開催。「特定非営利活動法人体験型安全教育支援機構」とともに、八潮以外でも松戸や柏など様々な場所で安全教室の講師としても指導しています。

八潮を安全な街に!という情熱で、活動している皆さんの様子を是非お読みください。

埼玉県八潮市「子ども応援団・結」の活動

私たちは小学校の応援団に参加していた仲間が、子供の卒業後、お世話になった地域に貢献し、いつまでも住み続けたいまちにしようと3年前に結成しました。「子どもたちの笑顔のために」を合言葉に活動しています。

体験型安全教室を開くきっかけは、結の代表であるあるお父さんが「子どもが自分を守れるように防犯訓練をやりたい、ランドセルを捨てて逃げる練習をする教室を見たことがある」というつぶやきがきっかけでした。体験型安全教育支援機構の指導士養成講座を受講したことをきっかけに、八潮市の助成金をうけ、「犯罪からの体験型安全教室」を小学生の親子向けに自主開催しました。その年の春に近隣の松戸市で登校中の女児が被害者となる殺人事件があり、多くの申し込みがあった他、教育委員会や市議会議員の方々の見学、地元紙の取材もあり注目されました。現在は指導士2名を養成し、仲間と一緒に教室を開催しています。男性会員の犯罪者役は迫力があり、受講する子どもたちもピリッとします。

現在は市内を中心に体験型安全教室を行っています。幼稚園、保育園、学校など子ども向けに行うことが多いです。体験型安全教育支援機構のプログラムは具体的で根拠があり、一緒に聞いている教員、保護者にも高評価をいただいております。また体験することで、子どもは理解しやすく、しっかり内容を覚えています。

平成30年に自主開催した「犯罪からの体験型安全マップ教室」は、新潟で起きた下校中の女児が被害者となる殺人事件が起きた後だったこともあり、地元紙に一面で取り上げられた他、NHKの取材があり放送されました。

実際に通学路を歩き、危険な場所を見つけていくのはもちろんですが、安全な場所もみつけたり、危険な場所で起こりそうな危機を体験したり、大声をだしたり、走ったりします。近隣の協力を得て、駆け込んで助けを求める、子供への対応をお互いに体験しました。最後に地図にまとめますが、危険な場所を記入するだけではなく、そこを通るときはどうしたら安全に通れるのか、どうしたら改善できるのかまで話しあい、子供100当番の家に協力してくれるようお願いしたり、古い看板を取り換えてもらったりしました。この教室で一緒に参加した保護者や地域の方々の意識も変わったと思います。

私たちは市内で体験型安全教室を開催するために、市内のPTA連合会等に説明に行く、八潮市の出前講座事業に登録する、市内のイベントで活動報告、模擬店を出店するなど地道に広報活動をしています。特に出前講座から依頼があり教室のリピートも増えました。

最近は、子供だけでなく、町会やサークルなど大人向けの講座依頼も増えています。市内の子どもを狙った犯罪のデータをまとめ、より地域の役に立つ内容になるよう工夫しています。

今後の目標は市内の全幼稚園・保育所、小学校、中学校で年1回ずつ教室を行うことです。発達段階に応じたプログラムを受けることで安全基礎体力の付いた子どもが成長し、八潮市の安全力が向上し、安心して住める街に変わっていく。そしてずっと住み続けたい街になり、住みやすい街に発展していくことが願いです。

(子ども応援団 結 安蒜まどか 2020年4月27日)

お気軽にお問い合わせください TEL 03-3946-5203 office hours 9:00-18:00<土・日・祝日除く>

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